2014年5月18日日曜日

ゲストハウスへの道⑨ 税金を納めるときの計算

こんにちは。

⑧のつづきですが、もうけの計算をして、浮かれていたらいけません!年が明けるとまもなく納税時期がやってきます。

所得税・住民税・個人事業税・消費税

ですよ・・・

法人にすると、また計算方法が違いますが、とりあえずここでは個人事業主としての計算方法でいきます。

このサイトがわかりやすいですよ~。


①所得税

まず課税所得金額を計算しましょう。
課税所得とは、総所得(売上-経費)から、各種控除を引いたものです。

私たちの場合・・・⑧の巻で出ました、2,306,400円が総所得です。
ここから、控除していきます。

控除できるのは各種控除68万円(基礎控除38万円、その他控除30万円)、青色申告特別控除65万円(青色申告者のみ) 

その他控除とは、おそらく保険料控除かと思われます。
国保+年金を払った分は、控除対象となります。
あとは個々人ごとに、医療費控除や生命保険の控除などができます。

2,306,400円-680,000(各種控除)-650,000(青色申告控除)=976,400円これが課税所得金額となります!


さて、ここから、下記の表を見てください。
課税所得金額に応じて、「控除額」を見て、その金額をさらに引きます。
そこから、それぞれの税率をかければ、所得税額が出ます!

 
課税所得金額          税率       控除額      参考:所得税額
①195万円以下          5%        0円       0円 ~ 97,500円 以下
②195万円超~330万円以下   10%      97,500円    97,500円 ~ 232,500円 以下
③330万円超~695万円以下   20%      427,500円   232,500円 ~ 962,500円 以下
④695万円超~900万円以下   23%      636,000円   962,500円 ~1,434,000円 以下
⑤900万円超~1,800万円以下   33%     1,536,000円   1,434,000円 ~ 4,404,000円 以下
⑥1,800万円超          40%       2,796,000円       4,404,000円 ~ ∞

私たちのは976,400円で、①ですので、控除額は0円。税率は5%。
というわけで、
(課税所得976,400円-控除額0円)×税率5%=48820円

さすがに、稼ぎが少ないだけあって、所得税も少ないですね・・・・

②個人事業税

法人税のようなものかな?

個人事業税の税額は、「青色申告特別控除」を控除する前の課税所得金額から、事業主控除290万円を差し引いたものに、税率5%を掛けた金額です。青色申告特別控除はこの個人事業税には適用されません。

つまり私たちには適用ナシです。よかった。

③住民税(市県民税)

住民税には均等割と所得割の2種類があって、それを足したものを納めます。

均等割
 均等割は、収入に関係なく課税されるものです。市町村民税は、各自治体によって異なっています。
    ・市民税/市町村民税 … 2,000~3,000円程度
    ・県民税/都道府県民税 … 1,000円

所得割
課税所得金額に10%かけた金額です。市区町村民税6%、都道府県民税4% の合計10%です。

ですので私たちの場合

均等割4000円+課税所得976,400円×10%=住民税101,640円 ですね!



④消費税

消費税、10%になりますので、これは大打撃です。事業主は消費税を納めねばなりません!

しか~し!

課税売上が1000万円を超えなければ、納める義務は無いのです。
(´ω`*)ホッ

いや、でも稼働率上がれば1000万円超えるかも知れません。
といいつつ、消費税を納める義務があるのは、課税売上が1000万円を超えた年の、翌々年なのですけれど。しばらく先ではあります。

課税売上とは、消費税がかかるものの売上です。(不動産の売買など一部に、消費税非課税のものがあります)
宿泊料ですと、かかりますね。

下記の式を見てください。

納税額 = 課税売上に含まれる消費税- 経費等の支出に含まれる消費税

経費、例えば食材を買うとき、すでに消費税はかかった状態で仕入れていますので、その分を引いて納税するわけです。

例えば、
課税売上1000万円だったとき、仕入れや光熱費、ガソリン代、通信費などの「すでに消費税がかかっている種目の経費」が500万円だったとすると・・・

【課税売上10,000,000×10%】-【消費税課税されている経費5,000,000×10%】

となりまして、

納税額は1,000,000-500,000=500,000円 となります!

ん~、なかなか大きい金額です!!!



売上が1000万円超えると、所得も増えますが、所得税も倍くらいになりますし、住民税も倍まではいきませんがやや増え、プラス50万円くらいの消費税・・・・

つまりは70~80万円は税金がかかるんですね。
ですので毎月、6~7万円、きちんと税金分としてプールしておかねばなりませんね。


こりゃ大変。借金が返済できるであろう3年後には、税金プールか・・・
頑張らねばならないですね~。

ベン子



ゲストハウスへの道⑧ 詳しい売上計算をしよう

こんにちは。
最近、稼働率と売上の詳しい計算をしてみました。
それであまりの儲からなさに撃沈したわれらでありますが(笑)

でも、2~3年経って、客室稼働率がだんだん上がってきたら、まあ落ち着くでしょう、との見込みのもと、公開してみます。
あくまで客室だけの売上ですので、空いたスペースで物販とか、イベントとかしたら売上は変わりますが、参考までに。


①ドミトリー6人部屋×2部屋 個室×1部屋

・ドミトリーは1泊2800円で計算
・個室は4人まで泊まれる。1人→5000円 2人→8000円 3人→10000円 4人→12000円の計算。(2人利用が多いと思われるので、計算は2人で)
・稼働率は年間平均60%で計算(冬場30%、夏場80%強を想定) 稼働率60%って、結構良い方なんですよ。これに漕ぎ着けるまでには相当な努力が必要かと思われます。年間利用者数3024人。

まずMAXの売上を計算。

ドミ 2800円×12人(定員)×360日=12,096,000円
個室 8000円(2人)×360日=2,880,000円
足すと14,976,000円

掛けることの稼働率60%(0.6)8,985,600円 これが総売上!

ここから経費を引いて行きます
家賃はなんと、町のために使ってくれるなら、ただでもいいと大家さんがおっしゃっているので、家賃ナシ計算です・・・・

1、リネン代。1人500円とします。
14人×360日×60%×500円=1,512,000円

2、衛生用品(トイレットペーパー、洗剤、石鹸など)月平均20000円計算
20000円×12ヶ月=240,000円

3、消耗品(資産にならないもの、例:ひざかけ、座布団など安価な備品類)月平均10000円計算
10000円×12ヶ月=120,000円

4、文具(レジロールや領収書など)月平均6000円計算
6000円×12ヶ月=72000円

5、食料品(共有キッチン用の調味料類)月平均16000円計算
16000円×12ヶ月=192,000円

6、光熱費、一泊一人当たり800円計算 プロパンガスなので高いんです。実際、いくらかかるか分かりませんので、多めに見ております。
14人×360日×60%×800円=2,419,200円

7、通信費(電話代とインターネット&サーバー代) 月平均20000円で計算
20000円×12ヶ月=240,000円

8、修繕費(壊れた箇所など直し)月5000円平均で計算
5000円×12ヶ月=60000円

9、保険料・行政手数料 月平均2000円で計算
2000円×12ヶ月=24000円

10、借入金返済 月150,000円
150000円×12ヶ月=1,800,000円

じゃじゃ~ん

でました!
儲け

・・・・・


2,306,400円!!!

え~~~~~∑(゚□゚;)月割りで192,299円・・・・
儲からないじゃないっすか。わかってはいたけど。

稼動60%でこれか~。

原因は、定員が少ないことにあります。
最低でも20名は泊まれるといいですね。

でも、私たちの予算上、あまり客室を増やせなさそうなので、これで行くしかないですかね・・・
でも、3年経って、借金返済できたらば、次の年からは設備投資の余裕も出来る(予定☆)ので、客室があと2室増えます。そうすると返済ナシ+2部屋分の儲けで、少し楽になるかもしれません。


と、言い訳をしたところで
次は忘れちゃならない税金計算をしましょうね~

つづく

ベン子






2014年5月9日金曜日

ゲストハウスへの道⑦イメージ図

妄想しています。


スキャン時にちょっとナナメッてしまってますが、悪しからず。
コミュニティスペースのイメージ図を描いて見ました。

今岩村町に多い、日帰り観光客さんにも使ってもらえるよう、広々とした空間を想定しております。


こちらはキッチン&リビングのイメージ図です。
うん、なんかパースが乱れてる!笑 ひ~。恥ずかしい。
お気になさらず。

キッチンはぜひとも充実させたい!というのが女子目線。
地元野菜を近所で買ってきて、みんなでワイワイ料理するのって楽しいですよね。

それと、無料PCとWI-FIは今の時代必須ですね。

事業計画は脳みそ筋肉痛になるほど(?)頭悩ますけれど、こうしてお絵かきするのは楽しいです♪

ベン子


ゲストハウスへの道⑥ 法人か個人事業か

私たちが、ゲストハウスに造ろうと決めている設備がいくつかありまして、

①バー
②コミュニティカフェ
③コミュニティスペース

などなんですが、地元の方にもこのスペースたちは利用していただきたいのです。
地元の方と、宿泊客が交流できれば、と思いまして。
でも、バーはともかく、コミュニティカフェと展示スペースは非営利(のつもり)です。

コミュニティカフェのほうは、セルフの簡単なドリンクバーにして。
コミュニティスペースは地元の陶芸作家さんや木工作家さんのものを委託販売したり、体験イベントを開催したり。
この宿を通して、町の人にもキラキラしてほしい。

そういった町づくり目線で考えていると、個人事業よりか、NPO法人としてやったほうが良いんじゃないの?と思い始めました。

つまり、町づくり会社として、協賛者を集めて、みんなで経営する・・・ということですが

そもそも法人と個人事業のちがいって?
というところを整理していきたいと思います。

法人のメリット
・信用がある
・法人名で土地などを取得できる
・株式外社だと、債務が有限
・青色欠損金を7年間控除できる(赤字の繰越のようなもの)

法人のデメリット
・法人税や法人住民税がかかる
・役員変更の義務がある
・開業の手続きが大変
・NPOや株式の場合、毎年総会を開かなければならない

個人事業のメリット
・開業が簡単
・大きな事業で無い限りは、税務上お得(利益が~500~1000万くらいまでといわれている)
・面倒な総会などがない

個人事業のデメリッ
・信用が少ない
・責任は事業主が全て負う
・事業主が無くなれば事業は終了する(引継ぎは可能)

また、NPO法人ですと、集めた寄付金が非課税となります。
ただし利益の再分配ができませんし、事業に制限があります。
詳しくは→NPOとは

私たちの場合なんですが、法人ですと、株式会社なら投資を、NPOなら寄付金や会費を、町の人から募るとしますよね。また、いっしょに事業を運営してくれる方も探さねばなりません。
そうすると、どうしても個人事業をするより、自分たちの事業としての自由度は下がります・・・

当たり前ですが、責任も大きくなりますね。

そのぶん、開業資金についてのリスクは減るんですけれど。(投資が集められたら、の話;)

私たち、ビジネスなんてしたことありません。
人の下でしか働いたことがありません!

全ての起業家さんたちは、この不安をどう解消しているのか?笑
いくら事業計画を詰めても、たとえ経営コンサルタントさんに起業診断してもらっても、
絶対不安ですよね!

いえ、不安じゃない人なんていないはず・・・

皆こうした不安を乗り越えて、起業に漕ぎ着けているんですね。
頭が下がります。


ベン子








ゲストハウスへの道⑤事業計画書

さてさて、話題が右往左往してしまいますが、
マネジメントの概要を決めたら事業計画書が大事ですね。

自分たちの行動計画を作るのにも必要ですし、町の協力してくれそうな方に見せたり、銀行に融資を募るなら必ず必要。また、補助金申請にも役立ちます。

事業計画書として必要なのは
①表紙
②概要(サマリー)
③動機
④事業内容
⑤顧客
⑥市場調査
⑦競合他社
⑧考えられるリスクと、対策
⑨人員計画
⑩売上目標とその根拠
⑪開業資金
⑫資金繰り表
⑬損益計算書
⑭賃借対照表
⑮まとめ

こんなところでしょうか。
補助金申請には、フォーマットがある場合が多いので、それに従います。
でもパワポとかで綺麗に作っておくと、添付資料としても出せますので、作っておいて損は無いと思います。

ちなみに私たちが狙っているのは国のやっている事業で、「創業促進補助金」というもの。
設備費や工事費など、ハード事業に使えて、2/3までですが200万円上限で補助されます。
これは取りたいですね!
当たり前ながら、審査がありますので、しっかりした計画書を作らなければ!

②のサマリーとはこんな感じで、一枚に事業計画全体図をまとめたものです!
















難しいのが⑩からの、数字系(笑)なのですが、
とりあえず、売上見込みの計算方法としては

1泊の料金×定員×稼働率

ですので、例えば1泊3000円のドミトリーで、20名がMax定員だとすると、毎日満室で×30日とし、180万円となります。

東京のゲストハウスの平均稼働率が70%程度ですから・・・×0.7で、月当たり売上126万円となります。

とはいえ、稼働率は土地によってもさまざま。
年中稼働率70%のところもあれば、冬は20%、というところも。
しっかりとした市場調査が必要ですね。
地域の観光協会などに、近隣の旅館の平均稼働率を問い合わせてみるのもいいかもしれません。

また、地域に全く無いような独自性のある宿で、販売促進も頑張る、ということなら、地域の平均稼働率より高めに設定できますよね。


また、経費ですが、リネンのクリーニングはリースですと1名あたり500円くらいだそうです。
それから家賃、衛生用品、調味料、光熱費、減価償却、なんやかんや・・・
と引いていき、残ったのが利益です。
アルバイトさんを雇うのか、ボランティアさんに頼むのか・・・というのも肝ですよね~。

ボランティアのヘルパーさんですと、ただで管理人になってくれるのはいいんですが、責任感・サービスの質において高いレベルは望めませんし、1ヶ月ごとに探さなければならなくなる場合も。
考え物です。


開業資金表は、そのままなんですが、運転資金も計算して、開業資金に加えます。

あと、資金繰り表は実際開業してからの一年間のお金の流れを表にしたもの。
売上計画表上ではうまくいくものの、実際最初から手元に売上金があるわけではありませんよね。
なぜなら、ひと月目は0スタートだから。
経費ばかりかかります。すると、最初の2~3ヶ月、というか軌道に乗るまでは、運転資金の口座から引き出しながら、経営していくことになります。

いつからマイナスがなくなって、いわゆる自転車操業でなくなるのか、分かっておいたほうがもちろん良いです。最初から上手くいけばそれに越したことはありませんが、なかなか現実は厳しいですから、ある程度ツメツメに設定して、それでも上手くいく資金繰り表を作りましょう!

損益計算表は、事業計画の場合は、3~5年間の売上と経費、利益などの見込みの計画表です。

賃借対照表は、会社がどれだけ資産を持っていて、どれだけ負債があるのか、を表したものです。

これらはのちのち青色申告の際にも出てくる用語で、なくてはならないものです。
数字系は本当に難しいですけど、頑張ります。一から勉強です。

ベン子






ゲストハウスへの道④あっキー&ベン子、マネジメントするの巻き

起業するにあたって、最も重要なこと、それは
「マネジメント」ですね!

月並みですがドラッカーさんの著書を読ませて頂きまして、非常に感銘を受けました。
起業だけではありません。
どんなプロジェクトをするにも、あるいはセルフマネジメントをするにも、ドラッカーさんの理論は適してますので、大変参考になります。

といいつつも、恥ずかしながら100%理解できているわけではありませんので、ここでマネジメント論を展開するわけにはいかないんですけれど、

私たちが大事にしたいこととして
・ミッション
・顧客はだれか
・強みはなにか
という3点を挙げてみます。

これで9割方、事業内容が決まってしまいますね!
それくらい大事なので、人生で一番くらい、頭を使っています。
足りない脳みそが憎らしいです。
考えても考えても、隙があるんですよ~!

気を取り直して、「顧客はだれか」ということに焦点を当てますと・・・


①の1泊2700円のドミトリーとすると、私たちならば、顧客を
「10代~30代前半の日本人・および外国人バックパッカー(主に欧米)」
「バイカーさん」
「チャリダーさん」
「大学生の合宿」
というふうに絞ります。

こうすると、宿の雰囲気は「和気あいあい」「明るく楽しい」


②のダブルで1泊9000円ならば、
「30代~40代の外国人で、日本には何回か来ている方(欧米・あるいは東南アジアの富裕層)」
「20代から30代の女子旅」
という顧客設定ができました。

宿の雰囲気は「静か」「純和風」「アットホームだけどプライベートがしっかりとある」

ミッションと強みに関しては、①にするか②にするかで変わってくるので、ブログには、それが決定してから書こうと思います。


例としては
ミッション:日本一の思い出になる宿になる
      記憶される宿になる
      感動する宿になる
など、いろいろ考えられますね。
私たちは町づくりの一環としての宿ですので、そのへんを絡めたミッションになると思います。

強み:どこよりも寝心地がいい
   どこよりもアットホームだ
など、他との差別化をしていくのが「強み」です。





そしてドラッカーさんといえば

イノベーション

ですよね!

トヨタ自動車は「カイゼン」で有名ですけども、イノベーションはそれに近いものです。
「現状維持」を大敵とし、よりよい事業へもっていく。
常にイノベーションし続けることが大事だそうです。

人間も同じですよね。
改革なくして成長なし・・・とはどこぞの何某さんの言葉ですが、まさにその通り。
このままでいいや、と思っていたら、成長できません。

常に、「もっと高みを!」という翌檜(あすなろ)の精神をもって事業でも何でもするのが大事だと、私は思います。
儲けを拡大するのがイノベーションではありません。
もっと良いサービス、もっといい笑顔・・・
と自分を成長させていくのが、ドラッカーさんの言うイノベーションなのだと、私は理解しています。

間違っていたらごめんなさい。
でも私はそう思っています。

ベン子






ゲストハウスへの道③

この予算問題、実は解決しておりませぬ。

建築士Sさんの言うとおり、費用はかけようと思えばいくらでもかけられます。

でも、それにしたってこの奥行き40メートルの屋敷?を500万円の予算で直すと、チャチくなるのは目に見えています。でも安宿にすれば、それでもいいとも思えます。

ではもっとお金をかけて、ピカピカにしたとすると、どうでしょう。
ドミトリーの1泊2700円くらいの売上で、かけた経費を償却できるのに、何年かかるのか・・・・!
借金返済はいつになるのか!
というか借金できるのか?


ということは、
私たちのマストは「どんな宿にしたいか・誰が顧客かを決める」ということです。

①予算が500万円なら、一泊2700円で、2段ベッドで、稼働率40パーセントでもなんとかやっていける、若者がいっぱい集まるワイワイした宿。

②予算が1000万以上なら、相部屋なし、ダブル9000円くらいの、予約がすぐ埋まるような、少し大人っぽい宿。

例えば1000万かけたとしても、ドミトリー部屋数がたっくさんあれば、すぐに償却できると考えて、①プランになります。でも、実際部屋数は限られていますので、とりあえずこの2択としますね。

実は、もともと①で私たちはいく予定で、事業計画書もかなり細かいところまで作りこんでいました。
でも、ゲストハウス界の市場調査をしていくうちに、あらたな壁にぶち当たりました・・・・

ドミトリー式のゲストハウスが、ここ最近乱立している!
という・・・・

いやいや、乱立しているのは分かっておりました。
ゲストハウス業は、儲からない(といわれている)わりに人気ですよね。
特に最近、バックパッキングも流行っていて、世界に旅行してきた方々が日本に帰ってきて、ゲストハウスを開く、という構図がありありと見て取れます。
(というか私たちもそれです笑)

2005年以前と比べると、ドミ式ゲストハウス数は2倍近くに増えています!
これって・・・もしや・・・

食傷気味ってやつですか(・□・;)!!!!!

この荒波に自ら救命胴衣なしで突っ込んでいくとは、なんと無謀なことでしょう。

これは、考えなければなりませんね。
①でいくなら、相当の強みがないとやっていけないです。

つづく

ベン子





ゲストハウスへの道②

さてはて、
前章では旅館業法についてお勉強しました。

この、建築基準法に適応するっていうのが高いハードルだと申しましたが、
私たちは算段がありました。

ご近所さんの建築士さんに相談しに行ったのです。

というのも、実は私たち、目をつけている物件がありました。
昨年2013年、空き家改修ワークキャンプと題しまして、東京の大学生たちと、岩村本通り(城下町内)にある町家をお泊りしつつお掃除したんですね。

やはり町家らしく細長くて、40メートルくらい奥行きがあるんですが、最初はひどい状況でした。
草ぼうぼう、埃っぽい、とにかくガラクタだらけ!

でも今は東京にお住まいの持ち主Yさんが、幼少時代を過ごした思い出の場所ということで、まちのために活用できるなら活用してほしい、ということでしたので、一生懸命お掃除しました。

お掃除後、大学生たちに感想を聞いてみると。
「最初は壊したほうがいいくらいの家に見えたけど、掃除してみたら魅力的な家だった」
「なんとか活用できそうに思えてきた」
など。
ポジティブになっていたのです!

持ち主さんも大変喜ばれて、私たちともいい関係が築けているように思えました。
ですので、このYさん邸、ゲストハウスにどうかな~と思ったていたんですね。


そんなわけで、このワークキャンプの指導をしてくださった建築士のSさんに、
「建築基準法に適応するには、このY邸、費用どれくらいかかるでしょうか」
と聞いたわけです。

すると・・・

「金はかけようと思えばいくらでもかけられる。」
「限度額を決めればそのなかでやる」
「基礎まで変えなくても、補強したりすることで安く耐震工事できることもある」

とのこと。
たぶん、普通に工務店さんに見積もりをもらえば、かなり大規模なしっかりした基礎工事からはじまるので、1500万~という感じでしょう。
でも今ある材を生かして、補強する程度であれば、べらぼうな費用はかからなさそうです。

とはいえ、水回りも問題です。
当たり前といえば当たり前ですが、保健所的には、汲み取り式便所はダメですよね。
さらに、宿泊人数に対していくつの洗面台、とかいくつのトイレ、とか推奨しています。
これはグレーゾーンみたいですけれど。
担当さんによっても言うことが違うみたいです。

このY邸、下水を引き込んでいないので、引き込み工事が必要です。
引き込んで浴室一個作るのに、200万ほどかかります。
さらにトイレがいっぱい・・・となると・・・・!!!!

ここでぶち当たった、予算問題です。

つづく

ベン子




ゲストハウスへの道①

こんにちは。

さてさて、そうしてゲストハウス開業に向けて動き出した私たちなんですが、
この構想は2012年明けた辺りからあったものの、なかなか踏ん切りがつかず・・・
実際に「ゲストハウスやりましょう!」となったのはつい最近。2014年4月です。

先月じゃないですか!笑

でも、決めてから、今日に至るまでにも本当に様々なことがありました。
資金のことやら、事業計画、物件のこと、自分たちの住むところまで、一日一日、状況が二転三転しまして・・
今もそういう状態なんですが(汗)。

【旅館業法】
まず、最初は普通にバックパッカー宿を目指しました。
そして、旅館業法などを調べてみました。

すると・・・・
この旅館業法、くせものです。

こういった素泊まりで、少人数で、共有スペース(キッチンやリビング、トイレなど)の多い宿ですと、「簡易宿泊所」扱いになります。バックパッカー宿、民宿のほとんどがこれにあたります。

和客室で、他人と寝室を共有しない部屋が5部屋以上あると「旅館」扱いとなり、さらに法律的に厳しくなります。

そして、このおおもとの「旅館業法」に適応するには、保健所の許可が必要になります。

保健所さんはどこを見て許可・不許可を決めるのかというと・・・
①建物は建築基準法に適応しているか
②設備は旅館業法に適応しているか
といったところです。

さらに保健所さんではないですが
③消防法に適応しているか
というのもあります。
これは避難経路や、非常等の設置などの確認があります。

まず、古民家を改修して宿にしたい場合、①が非常に高いハードルになるんです!
なぜかというと、古民家といえば、大半が建築基準法ができる昭和25年以前のものですよね。
うまいこと、元旅館とかだったらいいんですけど・・・

私たちの暮らす岩村では、築100年なんてザラですから、建築基準法に対応していないわけです。

また、昭和25年以降に造られた建物であっても、「この建物は当時の建築基準法に違反せず建てられましたよ」という証明書がないと、保健所さんは許してくれない。「不適応物件」となります。

じゃあどうするか、といいますと、
改修する際に、現在の建築基準法に従うように直さねばならない!というわけです。

つまり、けっこうな費用がかかるというわけです。

古民家だから、家賃安いし、自分たちで直せば安く上がるし、ぼろもうけじゃ~
なんて、甘いんです!!!

古民家の方がお金がかかることもあるのです。
一番は耐震基準の問題です。
基礎がぼろぼろだったり、柱が傾いていたり、というのを素人じゃなかなか直せませんよね。

建築基準法に合っているか、最終的に判断を下すのは市の建築課なのですが、だいたい建築士さんに依頼するそうです。

つまり流れは

建築基準法・旅館業法・消防法に従って改修する
      ↓
建築課にみてもらい、OKをもらう
      ↓
保健所に確認申請を出す
      ↓
「宿にします」という建物の用途変更をする
      ↓
保健所に現地確認してもらう
      ↓
消防署に消防法に適応しているかみてもらう

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ふう~。

長い道のりだ~。

つづく

ベン子






あらためまして自己紹介

こんにちは。
暇なのでどしどしUPしています。

暇なので自己紹介を詳しくしていこうかと思います。
「こんなひとが岩村町に移住したんか~」「へ~」「ふ~ん」と思っていただければ幸いです。


 夫:あっきー(30代半ば)

「うほ~!!!!!」
ジャングルで吼える男。それがあっきー。

いやいや、そんなワイルドではない。
とっても神経細やかな心優しい、小心者です。
こんなことを書いたら怒られそうです。






ほ~ら田んぼの中でもこんなに爽やか・・・・とかいって


「ふるさと活性化協力隊員」という制度の下、
「城下町ホットいわむら」という町づくり団体の職員として働いています!

国が行っている事業「地域おこし協力隊」の、恵那市独自のバージョンです。

あっきーの町おこし活動については下記リンクを参照してみてください!
あっきーのブログ↓
http://blog.goo.ne.jp/hot-iwamura-sato
あっきーは実はプロのジャズドラマーという顔を持っています。
岩村に来るまでは、東京や横浜のジャズバーとか、結婚式場なんかで演奏しておりました。

今は、町おこしの仕事のかたわら、恵那地域でJAZZ文化を広めるべく、カフェや酒蔵でライブ企画をしたりしています。
がんばれあっきー!


妻:ベン子

は~い、はたまたワイルド

私は恵那市笠置町・お山の中の出身のうまれながらのwillderness
家の庭でヤッホーすると5回くらい木霊が返ってきます。

自慢は何を食べてもお腹を壊さないことです。
基本的にはポジティブですが、夫と同じようなところもあり。

新婚旅行とあわせて、3回アフリカに行きました。

これは2010年、ひとりでテント担いで行った時。
このころは焼けてますね。


2014年5月現在、第一子身ごもり中のため、無職でございます。
かわりにブログやら、ゲストハウス計画書やらをせっせと書きます。








私たちが出会った職場は、登山用品店。



二人でも山登りしましたし、
お店の仲間とも色んな山へ行きました~。













自然が好きで、移住してきたのもあるのに、
町おこしの仕事が忙しくてなかなか山登りに行かれません。くう~。



↓移住前に行った、新婚旅行(婚前でしたが)、南部アフリカの旅です。


レンタカーして、
ウォーキング・サファリなんかしちゃって、ちょっぴりリッチな感じでした。
(テント泊でしたが笑)











こんな感じの二人でした~。


ベン子


なにゆえゲストハウスを?

こんにちは。

ゲストハウスとは、結婚式場とかB&Bのことも指しますが、私たちの作りたいゲストハウスと言うのは、まだ考え中ではあるんですが、共同キッチンなんかがある、部屋貸しの素泊まりタイプ。
ドミトリーかどうかは考え中です。
基本的には海外客向けor女性客むけを考えてます。


私たちがここ、岩村町でゲストハウスをやりたいと思っているのには、いくつか理由がありまして

①夫が町おこしの仕事をしているから

岩村町は観光地です。今観光客は、近場の豊田とか、名古屋から観光バスで来られる方が多いです。
それに、観光地といっても年間来客数は8万人程度。
同じ城下町の観光地である滋賀の長浜の270万人と比べると・・・・
う~ん。という感じですね・・・(汗)orz


でもコアなリピーターさんが多いのも特長です。観光地っぽくないのが受けてるのかな?

ゲストハウスだと、既存の観光客層ではなく、外人さんとか、若者のバックパッカーがお客さんとなりますし、そういう人たちは「るるぶ」を見て来る訳ではありませんから、広告方法も今までとは違ったものになります。

だから、新しい観光地としてのあり方を見つけられる、という期待があります!

②憧れ

私(妻)はちょっとの間ですがバックパッカー旅行をしていました。そんなに何カ国も行ったわけではないですが、ゲストハウスなどにはいろいろなバラエティのところに泊まりました。
きったないところ、綺麗過ぎるところ、毎日酒盛りのところ、静かで心地良いところ・・・

ゲストハウスに居ると、いろんな国の人と出会えますよね。
今でも連絡を取りあうような、生涯の友人もできました。
もちろん私的には「良くなかった」宿も多々ありますが、そんな「人が出会える場所」を自分で作れたら最高だな~という憧れがありました。

夫は音楽人ですので、ちょこちょこ音楽留学に行ったりしていました。
そんな中で、やはり人との出会いの魅力を感じたようです。

③空き家

日本全国、空き家対策には悩まされていますよね!
もちろんこの岩村町もご他聞に漏れず・・・
この城下町内、いわゆる「うなぎの寝床」な細長~い町家がほとんどです。
それが、本当に空き家が多いのです!(T_T)

なぜか・・・
・高齢化(相続問題など)
・老朽化(保存地区なだけに、改修にかなり費用がかかったり、好きなように外観をいじれない)
・住みにくさ(日当たり、寒さなど)

寒いのは、わかります。窓が少ないので、日が当たらず、夏でも家の中はひんや~り。
冬は・・・言わずもがな。
同じ岩村内の、住宅街のほうに引っ越してしまう方も多いです。

というわけで、使えそうな町家を改修して、ゲストハウスにしたら一石二鳥やんか!
という発想をしました。



東京の友達とかに、岩村を案内すると、「こんなところ住みた~い!」という声が絶対上がります。
今、COOL JAPANとして?その価値が再発見されてますよね。
でも、地元の人はその魅力に気づいていないんです。

せっかく保存されているこの城下町、日本の魅力として発信しないと、もったいないですよね~。


と、ゲストハウスの動機はこんなところで。

ベン子




はじめまして!岩邑ゲストハウスプロジェクトです

こんにちは。はじめまして。ごきげんよう。

まず私たちが何者かから、ご説明しようかと思います。

私たちは岐阜県恵那市岩村町というところに住んでおります。
岐阜県の東南に位置しています。(地図ではわかりにくいかもしれませんが、右下の「恵那峡」の南あたりです)
中央高速も通っていて、なかなか立地としては便利な場所にあります。

ちなみに私たちは夫婦なんですけれど、(私は妻です)
夫は恵那市出身ではありません。横須賀市出身なんです。

私が横浜で働いているときに出会って、結婚するまでに何度か実家にふたりで遊びにいくうちに、恵那に移住することになりました。それが2012年の春のことです。
私は恵那市の笠置町というところ出身ですので、実際はちゃんとしたUターンではない?ような気もしてるんですが―車で行き来が30分かかりますので―まあUターンということにしても、
夫はIターンということになります。

またのちに説明しようかと思いますが、夫は恵那市の「ふるさと活性化協力隊」という制度で、この岩村町の町おこしのお手伝いの仕事をしているんです。




それで、岩村町というところはどんな所かといいますと、
まず、ここは「岩村藩」だったんですね~。
日本三大山城のひとつ、岩村城があります。
天守閣はないものの、すばらしい石垣が状態良く残っています。
城好きにはなかなか評判らしいですよ。


そして城下町の町並みがきれいに残っています。
 この町並み、なんと!1300mにも渡って続いているんです~!
京都のように、碁盤の目のようになってはおらず、一本筋が通っているんですね。
もちろん裏通りにも古い町並みは残っています。

でもこの一本筋(本通り)は重要伝統建築物保存地区として、手厚い保護がありますので、
やはりきれいですね。



私たち夫婦は、ここで来年度からゲストハウスを開こうという計画をしてるのです。

こうして記録に残しておくことは、自分たちの頭の整理にもなりますし、
今後同じようにゲストハウスを開きたいとか、古民家改修をしたいという方のために
参考になることがあるかもしれません。

というわけで、ブログ始めたいと思いますので、お付き合いください。
アイデアもどしどし募集しています!

ベン子